中国人留学生のエントリシート これでは日本人負けるわ
中国人留学生女子
大学キャリアセンターでの就職相談。
日本語でうまく文章が書けない、話せない、就活に自信がないと言う。
しかし、この中国から来た小さな女の子には感心させられた。会話や、文章の組み立てはまだ断片的で粗雑だが、何回か会って話を聞いているうちにこの子の考え方生き方がどんどん溢れてくる。人としての素材が素晴らしい。
以下は彼女の経歴を聞いたうえで、作成されたエントリーシート 自己PRの内容。
20歳までは豊かでも厳しくてもそれは親からもらった生活、20歳以降は自分で作っていくものと思い日本での生活費 大学の学費は自分で賄っています。
大学の2年生から約16ヶ月、 ウィークディは工場で20時30分から4時30分まで製造ラインの夜勤の仕事、それが終われば9時から16時まで大学の授業に出る生活をしました。週末は日本料理店で働き、少し無理をしましたがこの期間でお金を貯めることができました。
それ以降は夜勤の勤務はやめ、ウィークデイはパン屋さん、週末は日本料理店で働かせてもらっています。生活費を工面するためアルバイト先までの片道210円の電車区間を毎日自転車で1時間かけて通い、その間イヤホンで日本語のリスニングを訓練しています。
週のうち3日は早朝5時から8時までパンを作っています。雨や風 暑さ寒さで辛く感じる時もありますが体調管理に気を配り遅刻や休みで迷惑のかからないように気をつけています。
頑張っている自分が好きです。人に喜んでもらうよう役立つこと働くことが好きです。
実際に見た日本は想像以上のものでした。ゴミ箱を置いていないのに、掃除する人が見当たらないのに なぜいつも街がきれいなのか?。エスカレーターで片側に立つ、電車に順番に綺麗に並んで乗る。
日本人は真夜中で車がほとんど走っていなくても赤信号で止まるということを知りました。日本で暮らすうち、そういう日本人の律儀さ まじめさに惹かれるようになりました。
でも本当に驚いたのは日本人の仕事ぶりです。日本料理店でアルバイトを3年間続けています。100年以上の伝統の老舗で働かせてもらっています。
生食や素材の味を重視する薄口の味付け、日本の風土や気候で独自に発展を遂げてきた料理ですが、それを作る仕事ぶりに驚きました。
盛付けにとても繊細に気をつかう。お客様の人数に合わせた調理時間の管理、なじみのお客様には好みに合わせて味を変える。悪い素材は惜しみなく捨てる。
仕事に求められるものが多く ここまでするかと言うほど注意が必要で初めはとても苦労しました。仕事は厳しかったですが店長や先輩方の心遣いで仕事を覚え、自分が役に立つ事も覚えました。
本当の企業の仕事は経験したことがありませんが 日本人の仕事には全てがこういう繊細さと厳しさと 規律と人の優しさがあると感じました。そして強く、こういう環境でこういう国で 仕事がしたいと思うようになりました。
ひとつ気になる事は、私と同世代の日本の若い人のことです。私が感動する日本の良いところは全て 年配の方から感じ触れ合い 教えていただきました。
ただ大学生活で集う仲間は授業中 寝たり携帯をみたり、何か活力がなかったり あまりエネルギーを感じることがありません。
、この日本の恵まれた環境でもったいないと思います。だからこそ私は今 日本で暮らし学んでいることを大事にして 将来に活かしていきたいと思っています。
(多数の内定獲得後、関西圏上場企業 貿易会社入社)
※留学生の在留資格で長時間の夜勤、自転車に乗りながらのイヤホン使用、
ちょっと問題もあるが、ここではまあいいだろう。企業の人事はそれより もこの子の強さを見た。
※尖閣や南シナ海、ウイグル、自己中の国民等、中国大嫌いであるが、
生活設計、自立への執念には舌を巻いた。
これじゃあ、日本 やっぱり負けてしまう。