外国人労働者 移民問題から日本消滅を考察してみる、なんちゃって
外国人労働者の受け入れ拡大を目指す入管難民法の改正案が13日、衆議院で審議入りした。しかし、外国人労働者をどれくらい受け入れるかや受け入れ態勢などが明確になっていないため野党側が批判を強めてる。
今、日本の移民問題が喧しい。
移民だ、いや移民ではないとか、移民に賛成または反対とか。
老人の仲間入りをした私には、100年先1000年先の日本のことは、私が死んだ後のことであるから他人事。学者や政治家のように論ずる知識や気構えもないのでまぁはっきり言ってどうでもいい よくわからないで済まそうと思う。
ただ就職支援窓口にいるものとして、今、現場でわかることがある。
今日も企業の方が訪ねてこられた。準大手の人材派遣会社の人事責任者。全く覇気がない。
どこかに人がいませんかねぇ
パートさんの派遣もしていますが、年末が近づくと扶養内103万円の壁が意識されて、登録していただいてる方がパートに入る時間をセーブし始めるのです。
常時取引していただいている企業さんへの人の派遣が滞り 毎日要請を受けたり叱られたり。
いやこちらでも手をこまねいているわけではないんです。時給をあげています。
少ないですが正社員としての求人も出しています。それでも問い合わせ 応募の反応が全くないのです。ハローワークにもお願いしていますが人が閑散としています。
みんなどこへ行ってしまったのでしょうか?
2020年の東京オリンピックが終わると関連工事などでとられていた人が戻ってくると期待はしていますが、それまで持ちこたえられるかどうか ひどい状況です。と嘆くだけ嘆いて帰っていった。
確かに労働環境の変貌は凄まじい。
労働人口の減少はIT化AI化で一人当たり労働生産性をあげればいい この主張は正しいと思うが今現場ではそんな悠長なことを言っておられない。何らかの緊急手当ては必要である。
少し前まではハローワークでのお客さんの待ち時間が2時間以上あったのに今はほぼストレート。混み合うのは雇用保険受給の手続きの時だけ。
大学生向け、一般転職者向けの就職面接会が各地で開催されるが、例えば以前は人を募集する会社が50社とするとそこに2-300人の求職者が集まってきた。今では50社に対し30人程度しか人が集まってこない面接会もある。参加された企業さんにとても申し訳ない気持ちになる。
どこの企業さんすべての業種において人材不足で人の確保に躍起である。面接会への参加希望は倍率も高く抽選を超えて企業さんが集まってくる、それでも人に会えないのだ。
確かに人がいなくなる
今後のわが国の人口の推移は大体こんな感じ
1600年江戸幕府成立時1200万人しかいなかった日本の人口は1900年に5000万人へ。
300年もの時間をかけて3800万人増加した。
まだ緩やかなカーブ
ところがその後のたった100年、2000年時点で1億2700万人へ。7700万人もの急増
今後の100年でまた7700万人の今度は急減。
2100年5000万人。
わが国の総人口は2004年をピークに今後100年間で100年前 明治時代後半の水準に戻る。この変化は1000年単位で見ても類を見ない極めて急激な減少らしい。
今のままの出生率で行くと西暦3000年には最後の日本人が生まれ日本人は消滅。だから我々日本人は絶滅危惧種という楽しくて笑えない説もある。
文章で書くとこうなるが、ぜひ
この急増急減ぶりを目で見て味わって欲しい
総務省資料 1ページ目、このカーブは衝撃である。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000273900.pdf
同資料の2ページ目
当分の間、日本の老人は死なない減らないという衝撃がこれもまたグラフで目で見て味わえる。
老人層は2050年まで3800万人ほどで安定的推移、若年層はどんどん減っていくので 総人口の4割もが老人となる。人生100年時代も喜んでばかりではいられない。
超高齢化社会へ移行していく過程の極端な歪みきしみは今後30年間が山場。急激な変革の時代となる。この悪夢のような30年間を、この文章を読んでいるあなたと共に過ごさなくてはならない (私はあと、数年であるが)
ともかく人口が急減すると言う日本の歴史始まって以来の物語が今から始まる。
男女2人の夫婦から子供が1人だけ生まれる。これが世代間で繰り返されるとどうなるか?折り紙を2つに折るそしてそれをまた半分にそのまた半分に..............こういう作業が今から始まっていくのだ。怖いと思う。
外国人の手を借りなくてはならない
でもその前に外国人を受け入れしたくても外国人を受け入れる人気と土壌がないことに気がつかなくてはならない。
政治の先手をとって外国人を積極的に入れようとした製造業の会社がある。実習生の制度を使って受けいれを検討したが結局諦めた。
外国人を大量に雇うためにはその住まいの準備を含め企業側で多々手当てをすることが必要となる。あれこれ考えていたらとてもコスト高になって検討を止めた。
他の問題として言葉の問題がある、最低限日本語の日常会話をしてもらわないといけない。この世界一難しい日本語というのが曲者で、生半可な乱立する日本語学校の勉強ではおぼつかなく、結局アジアの人々にとって英語を使う国への移住が人気だそうだ。
日本に出稼ぎに来るよりドバイとかカタールとかアジアならシンガポール香港、いくらでも給料の高いところがある。ハイ外国人さんいらっしゃいといっても日本人が思っているほど日本の人気は高くはない。
日本食は素晴らしい世界に誇れる料理
古代から一貫性を持って流れる日本文化
勤勉で真面目な国民性
ニッポン大好き! と日本人自身がいくら思っていても外国人から見ると日本って意外と人気のない国であることを 謙虚な文化を持つ日本人が謙虚に理解しなくてはならない。
最後はどうするか どうなるか?
この狭い島に12800万人も住む必要はない。息苦しく狭い土地でひしめき合って無理に暮らす事を考え直そう。
カナダや、オーストラリアなどは広大な面積を持ちながら人口2000万や3000万で日本よりも優雅に暮らしている。
スイスは人口800万人 いいなあ
結局、一人一人が価値のある日本人になっていくしかないことをもう一度ここで確認しよう。