実はこちらが深刻 老人化はあなたにも必ず訪れる その悲しい実況 続編
甚平です 65歳
老人を自覚するとき、その悲しい現実を書いたが、考えればまだまだ見落とししている現実があった 今日はその続編
鏡の中の老人は誰だ! 俺じゃない
自分の感情の動き 心 精神 気持ち 気分は
まだまだ40代でとどまっている つもり。
自分の思い描く顔も40代や30代 まだその時代の顔がついていると思っている。
しかし鏡の中に映る自分の身体についている顔は、
目が小さくなった
シワがいっぱい かなりしわくちゃ
ツルツルなハゲではないが白髪頭
天頂はなかなか自分で見ることができないがまーるくハゲ始めていると聞いているので見ないことにしている
それにしてもなんじゃい、この精気のない情けない顔は
自分で言うのもおかしいが、中学校高校はモテモテであった。フォークダンス(古い時代のダンス!もう死語だな )をすると相手の女の子の手の震えが伝わってきたりして
ああこの子 僕が好きなんだなと理解した。
女の子から打ち明けられたこともある。
(最近では 告る こくる とかこくられたとかいうらしい 新語である)
こんな時に限って 打ち明けてくれた女の子はみんなハズレ、思いを寄せる本命ではなかったんだよなぁ
平均よりはハンサムでモテていた俺、
そんな顔がついているはずなのに、誰だこの鏡の向こうの顔は!
ひ、ひ、干からびている!
トイレの鏡 風呂場の鏡 洗面所の鏡 もうちょっと男前に映ってるはずだと初めはよく鏡を覗いていたが、今はよく理解した。
せんないので鏡は見ないことにしました。
このことから判明した事実。
老人化は精神 気分 気持ちより、肉体から先に始まるという事。
ギラギラしたはち切れそうな性欲がなくなる
これについて自分のことをかくと恥ずかしいので、お隣の奥さんとその息子のことを書く。
その昔、リビングに女房と一緒にいると、玄関からではなく庭からお隣の奥さんが駆け込んできた。
もう甚平さん 助けてよ!聞いてよ!
ウチの世之介 (息子)がネェ!で始まった。
ウチの世之介、エロビデオ(当時はDVDではない)ばっかりいっぱい持ってるの、それは年頃だから仕方ないにしても普通はどこか机の下とか引き出しに隠すじゃない、それがそんな事はせずに机の上、床、本棚、至る所 所狭しとエロビデオばっかり広げてそのまま置いてあるの。
いいかげんにしなさい 世之介! こんなバカなものばっかり見てどうするの!
と叱ったら、もうなんと言ったと思う?
ごそごそとそのうちの1本を探してきて、お母さんこれいいよ、絶対燃えるよ❗️
なんて言うのよ 私に!
もうたまらなくなって家を飛び出して来ちゃった。
元気があっていいじゃん 男はそうじゃなくちゃ 最近の男の子は女の子のお尻を追いかけないからなあ (少子化の根源)と言う話で笑い合った。
そんな隣の世之介君のようなはち切れそうなそっち方面のエネルギーも枯渇し始めている事は間違いがない。
物事への許容度が極端に狭くなる
頑迷 頑固 偏屈 強情 これは老人化の普遍的な傾向であるが、これとは別の許容度の話をする。
会社員時代 大阪の販売会社を訪問、販売会社の部長さんと販売店を車に同乗させてもらい巡回した。
部長さんのお得意先、販売店主さんへの応対は、それはそれは頭の下がる丁寧なもので
さすが商いの街 大阪だと思った。
ある場所で70過ぎたおじいさんが、自転車に乗ってふらふらと飛び出してきた。ゆっくりではあるが急に路地から飛び出してきたので
部長の運転する車にあわや接触、すんでのところで急ブレーキで止まった。
部長は運転席右側の窓ガラスをくるくるとハンドルを回しながらおろし(今のように電動ではない) 右側の窓から首を出して
なにやっとんじゃー あぶないやないか!
ボケ アホ カスう! と大声で言った。
おじいさんがおろおろしている中、
おもむろにハンドルを回して窓ガラスを上げて閉じ、また、何事もなかったように静かに運転を再開した。
すごいなぁ これが大阪なんだ (大阪の人 間違っていたらごめんなさい)紳士の部長がある一定限度を超えると こうも豹変する。
変に感動したことを覚えている。
この類いの許容範囲が老人になってやたら狭くなったと感じる今日この頃
自分の車の直前で 信号が黄色から赤になる
クソ!なんで俺がひっかかるんだ。
ノロいスピードでトロトロ運転している車が前にいたり、交差点でフラフラしている車を見かけた時、その運転手がお年寄りの女性であると、「なんだ クソぉ、おんなじゃないか」
とついあらぬ暴言を吐いてしまう。
助手席に乗っていた女房が固まっている。
でもごめんなさいとは言えないところが情けない老人化の進行。
もうずいぶん昔から、女房と一緒にショッピングに同行することだけはやめている。
女と一緒に買い物することだけはやめさせて欲しい。全部の店全部の品物を吟味するのでダラダラと時間だけが過ぎていく。
服やファッションは、その時そこにあるものを着たらいいと思っている人間なので この感覚が耐えられない。
女はいつも準備に時間がかかる。9時に出発と言っていても いつでも数分遅れる。
先に車に乗ってまだかあ、とクラクションを鳴らしたいが近所の手前もありカッカしながら我慢している。
このあたりの許容度が昨今とても狭くなってきた。
いつでもカッカしながら生きている感じ。
これも老人化なのかなあ それとも僕の性格だけの問題なのだろうか?
でもまぁ老人化していいこともある。
自分の外面が干からびて見えるので電車では堂々と優先席に座ることにしている。
仕事上の失敗 物忘れ 勘違いは、
ごめんねーこのところボケてきて
と言う言葉で大体逃げられることがわかった
65歳以上半額が嬉しい
プール 600円払っていたのが300円になった。300円に生き死にが かかっているわけではないが単純に嬉しい。
バイキング1600円が1200円など
以降どこに行っても老人料金があるかどうかを確認することが楽しくなった。
まだ民間施設では老人料金の適用は進んでいないように思える。年寄りが元気になる政策ではあるが風俗関係も半額、にはならないだろうなぁ。
女性が無防備に近づいてくれる
妙齢の女性、女学生、女子高生と、かなり至近距離まで近づけて仲良くお話ができるようになった。こちらからも声がかけやすい、
何故か? 相手が老人だと無防備なのだ。
(本当は僕もまだ心の中は元気で狼なんだぞ)
どうせなら老人化を開き直って楽しもう
以上老人化 考察レポートでした。
https://blog.hatena.ne.jp/ROUJINBEI/roujinbei.hatenablog.com/edit?entry=17680117126992855660