躍動する伊藤美馬 張本智和たちに 人生100年時代が壁となる。
躍動する伊藤美馬 張本智和たちに
人生100年時代が壁となる。
はじめに、この総務省の わが国の人口の推移のグラフを見て欲しい。
(総務省 人口減少社会の到来)
下の赤い部分は14歳以下人口の推移 どんどん少なくなっている。 対し
上の青い部分は65歳以上人口の推移 どんどん大幅に増えているのが一目瞭然だろう
子供が生まれない 若者がいなくなる
年配者は100歳時代とか言われ、死なない時代がやってきた。
若者と老人の間で全く正反対の動き。これが世界的にも注目される 世界に先駆け急速に変化していく日本の少子高齢化の現状だ。
その日本の若者と老人の間で その世代を象徴するような顕著な動きがある。
卓球ワールドツアー女子ダブルス 伊藤美馬
早田ひな どちらも18歳が、中国チームに3対0でストレート勝ちをし初優勝。中国のお家芸の卓球でまた快挙を挙げた。
同じく卓球ワールドツアー男子シングルで張本智和 15歳が中国選手を破り最年少優勝を塗り替えた。
フィギアスケートの世界では初出場でグランプリファイナルを制した紀平梨花 16歳。
15歳から18歳、若者と言うにはあまりにも初初しいまぶしい世代が世界を相手に戦っている。躍動している。
特筆すべきは、少子高齢化の少子の側面。
中国相手に卓球で快進撃が続いているが現在の日本の高校3年生にあたる18歳人口は118 万人である
対し中国の現在の18歳人口はなんと1600万人人である
日本の14倍もある。これだけの分母、ベースの違いがある中で、小国の代表として勝ち抜く若者は もはや力を通り越して輝く光である。
対して 少子高齢化の高齢化の側面はどうか?
東京オリンピックを控えた今、スポーツ界の幹部指導陣、高齢陣で不祥事が相次いでいる。
日本ボクシング連盟は助成金の不正流用などで8月に辞任した山根明前会長(79)を除名処分とした
本人から恫喝じみた電話が入ってきたり、そんな煩わしい人物が今後連盟に戻ってくる可能性を 断ち切る為 と説明された。
体操の宮川紗江選手が日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長などからパワハラを受けたと訴えた事件
スポーツ指導陣の信じられない不祥事のスタートとして、あまりにも有名になった日大アメフト部の悪質タックル指示問題。内田前監督は今更ながらまだ懲りないらしく 懲戒処分の無効を求めて訴訟を起こしている。
全日本剣道連盟 居合道昇段審査における不正な金銭授受問題。受験者から審査員に100万円単位の謝礼が渡されていた。どこかに日本の武士道はかけらでも残っているのだろうか?
日本スポーツ界では、勝者が組織幹部となり権威の集中 閉鎖的体質を招き独善的運営となる老人組織 老害運営が定番となりつつある。
スポーツ界幹部のとめどもない不祥事が続く中、不祥事を起こした若者は復活も果たしている。
賭博の不祥事で活動を制限されたバトミントンの桃田賢斗選手は8月の世界選手権で日本男子初となる金メダルを取り復活はとても嬉しいニュースであった。
スポーツばかりで所属する会社の仕事に触れることもなかった桃田。謹慎中初めて携わったNTT東日本の事務仕事で会社や周囲への感謝の気持ちが強くなったといわれている。人間はひとりで生きているものではないと感ずるところもあったのだろう。
スポーツはそもそもフェアプレーを通じ健全な精神、人間性の高揚を求めるものである。
それが 組織の硬直化だけではなく頭まで硬直しかけた年寄りの居場所 道具になってはならない。そんな指導者 高齢者ばかりがいつまでも生きていて どんどん増えていく日本になって欲しくない。
今、日本の若者が躍動している。
つまずくことがあっても復活も果たす。
それに比べ、日本のスポーツ界先輩の人間力はどうなっているのだろう。
猛省し正しいスポーツ精神、正しい人生の指導者としての老人力が求められる。
そのためにはまず 真摯に 謙虚な気持ちで、この足元の日本の若者から学ぶしかない。
躍動する若者は少子化、いなくなる。
独善的硬直人間は高齢化、増えていく。
いらない。