一身上の都合により、なんて書いちゃ駄目
一身上の都合により、なんて書いちゃ駄目
就職支援人 老人甚平の就活指南
転職のための応募書類がなかなか通らないで
悩んでいる人がいる
なになに どんな書類を書いたのかな 応募書類を拝見。まずは履歴書、なるほどこの人 転職が多い。4.5回 会社 職種が変わっている。
入社退社入社退社の間に一身上の都合により退社ということが何度も繰り返されている。
履歴書はその人のカタログ 職務経歴書はその人の取扱説明書のようなもの。
だから採用担当者はまず履歴書からさっと見る。
そこで一身上の都合により退社ということが何度も繰り返されていると ここで話が進まなくなる。
この人飽きっぽい人なのかなぁ
この人いつも何か問題があって例えば人間関係とかうまくいかない人なのかなぁ
ウチに来てもらってもまたすぐ辞めちゃうんじゃないか。
大体これでカタログ仕様が、不足の評価となり不採用、面接まで呼ばれなくなる。
一身上の都合により
たくさんの人が知っている言葉ではある
なじみやすい便利な言葉ではある
定着している言葉ではある
誰が発明した言葉なのか、いつから使われ始めた言葉なのか 退職転職の枕詞となっている。
でもこの言葉を履歴書上で無防備に使うのはやめよう。
考えてみれば 何の意味もない言葉だ。
転職退職、入社退社入社退社の繰り返し。
何度も出てくる一身上の都合によりの言葉
この言葉に意味がないので採用担当者には何も伝わらない。
一身上の都合と書きたいのであればその都合の内容を必ず書いたほうがいい。
面談しながらお話ししてるといくらでもなるほどという理由が隠されている。
例えば
事業所閉鎖により退職
父親の介護のためやむなく退職
事業縮小により退職
主人の転勤のため
結婚のため退職
このような理由があるときは一身上の都合によりの代わりに必ずその理由として一言書いておこう。
なぜならこれらの理由は、自分の身勝手わがまま人間関係がダメになったとかで会社を辞めたというマイナスイメージが払拭されるからだ。
この言葉の使い方だけで履歴書.自分のカタログの見栄えがとても良くなるはずだ。
書類の通過確率は必ず上がる。
この意味ではとてももったいなく損をしている人がたくさんいる。
書かないといけないことを 書いたらいけない
書くとマイナスイメージになると思って書く事を避けている人がたくさんいる。
典型的なのは労働条件に対する問題
ブラック企業とまではいかないも、労働条件がとても悪く特に拘束時間でひどく痛め付けられてきた方。
連日、朝7時から夜の0時まで 残業代はちょろちょろ 満額なんて出た事は無い。
このような実態を
とても労働条件の悪い会社でしたから
残業代を出してくれない会社でしたから
ブラック企業でしたから
なんて書くのはやめよう 辞めた会社の悪口は言ってはならないと教科書には書いてあったりする。
でもそれも一身上の都合なんだよね
その場合は
人間関係も良く、このような充実感を得られる仕事は好きでした。でも連日7時から〇〇時までの仕事となるとこの先5年10年とても長く続けられないと思い退職させていただきました。
このように書こう
確かにやめる会社の理由をそのまま書くと悪口と取られ、そういえばうちも残業代満額 払ってないなぁ サービス残業も少しはあるなぁ
入社してから文句を言われても仕方ないしね
と不採用の方向に向く
でも先ほどのように描くと
この拘束時間は大変だ いくらなんでもひどい
仕事は好きで人間関係も問題ない人
先々長く勤めたいと思っている人なんだ
ということが伝わって、退職理由が自己PRにもなる。
簡単なことだがこの種の書類の書き方で損をしている人自分を伝えられない人がとても多いのが残念だ。
当事者として思い当たることがあれば
書類の書き方ひとつで将来が変わるのでぜひとも実行してほしい
