生活保護の不正受給は問題ではない 2例
生活保護の不正受給は問題ではない 人間否定の2例
必要なら生活保護は遠慮なく受けよう。でも心まで捨てちゃだめだ
反吐が出るような話だけど我慢して聞いて欲しい。
生活保護については一時 不正受給問題が集中的に報道され税金の無駄遣いだ、不正受給を防げという世論が大きくなった。
別のところに隠している預金口座がある。
収入が把握されないように仕事をしている。
収入を偽って本来受給できないはずの生活保護費を受給する。
生活保護に対するイメージがとても暗くなって、本当の困窮者が保護費受給を思いとどまらせる原因にもなった。
生活保護で生きる事は恥ずかしい
税金で生きていると言われたくない
子供がいじめられる
ばれたら近所の評判になる
こんな思いから、ギリギリの水準以下で生活していながらも、生活保護を申請したくないと思う人も多い。
生活保護は不正受給が大きな問題だと思っている人がいるがそれは違う。
実際の不正受給の割合は0.5%程度だと言われている。
むしろ生活保護の制度は正しく守られ受給されているが、その保護費が運営されることで人間が人間をつぶしてしまう事実がある。
生活保護者支援の知人がとても憤慨し嘆いていた。2つの例を挙げる。
ハローワークの駐車場にマイクロバスが止まる。ぞろぞろと男性ばかり6、7人が降りてくる。そのままそれぞれ相談窓口へ。
仕事を探すふりはするがけっしてどこかへ応募するということはしない。
今日窓口へ来て仕事を探す活動したと言う活動記録をもらうことが目的。終わるととさっさとマイクロバスへ引き上げてしまう。
その運転手の行動が訝しい。
窓口で相談してるみんなを監視しているようだ。仕事をしたいという意欲を見せたり、仕事に応募するようなことをさせないように見張っている。乗せてきた全員が仕事を探す
窓口に来て相談をして活動記録が取れたらマイクロバスでどこかに帰る。
仕組みはこうだ。生活困窮者に対して保護費は受給される。ただ健康で働ける環境にあるならば、求職活動をしていることが要求される。
男性一人ひとりの平均の保護費は90,000円を受給している。そのうち70,000円を施設に払う。その施設は部屋と食事を提供する。
残りの20,000円が各自のお小遣いと生活費。
内容が健全に運営されていたら利用者にとっては便利な使いやすい施設かもわからない。
運営側の思惑は以下の通り。
入居者は全員男性生活保護の受給者のみ。
宿泊施設は最低限の設備。
個室完備、アパートとは言え木賃宿のようなもの。洗濯台所トイレ風呂は共用、当然部屋は狭い。エアコンだけは病気になるものが続いたので昨年やっと入ったそうな。
食事は朝夕は貧しい定食、お昼はおにぎり2個の配給。
入居者が働き始め自立するとアパートから出て行ってしまうので仕事をさせないように工夫されている。
生活保護受給者は車の所有が認められていない。宿泊施設は街からは遠い不便なところに作る。身動きが取れない。
月に1回から2回マイクロバスに乗ってハローワークに連れて行かれ求職活動記録たけを貰う。
初めは直ぐ住居が手に入ると軽い気持ちで
入居したものの、だんだん なんの心配もなく日々暮らせるならばこれでいいやと思って働く事を忘れ 歳だけをとっていく。
周りもみんな独り者の生活保護者ばかり。
誰に気を使うまでもなく、たわいもない世間話だけでつながった仲間との毎日の生活、居心地は悪くない。
この支援アパートはいつも入居者満杯。
貧乏ビジネスのシステムがよく考え構えられている。
母と子供5人生活保護家庭の例
生活保護規定は390,000レベルであるがこれにいろいろ未成年者に対する生活扶助金、地域によっては1人親手当 子供手当てなどがありなんと月の保護費が500,000円近くあるということを聞いた。
これじゃ働かない。
通常の多人数家族でも父親が手取りで500,000円以上稼げる家族がどれほどいるだろうか。しかも医療費はタダ。
普通の人が働く場合の社会保険や税金天引きを考えるととてつもない収入だ。
真っ当に働いているお父ちゃんの額面お給料が500,000円でも社会保険税金天引きなどで手取りは400,000円以下になるはずだ。
これじゃぁ働かない。
生活保護の最低限度の生活を保障、の内容がめちゃくちゃだ。
非正規でも、いや一般の正社員でも、真面目に働いている人が憤慨する水準である。
これじゃあ働かない。
この家族、問題はもっと別のところに出てきた。長女が高校を卒業する折、働いて自立することを母親が許さない。1人でも同居家族から自活するものが出ると、保護費が大幅に減らされるからだ。
お前は頭が悪い 社会に出ても役に立たない それよりもここにいてみんなで一緒に生活をすればいい。就職をして家族の生活を不安にするような事だけはやめてくれ。母が子供を抑えつけた。
市役所のケースワーカー、ハローワークの生活保護担当が高校生の女の子に向かって自分の将来のために自分の人生のために仕事をしたほうがいい、ひとりで歩かないといけない
と説得を試みた。が すでにこの女の子は何の感情も持たない 意思を持たない 夢を持たない 将来を持たない廃人のようだったという。
生活保護は生きて行くための最後のセーフティーネット。本当に必要な人には惜しみなく支給されることが必要だ。
しかし、不正受給ではなく 制度に基づき正しく運営された実態がこうでは、ある意味強権制を伴った何らかの判断修正機能が必要であろう。不正受給を退治するより人間性が消えていくこのような生活保護の個別運用にメスを入れる早急な対応が必要である。