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就活ルールの廃止で混乱しているが、就職氷河期の比ではない

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就活ルールの廃止で混乱しているが、
              就職氷河期の比ではない

経団連の中西会長が就活ルールの廃止を発表した。それが引き金となって学業と就活をどちらが優先するか等、議論が沸騰している。

乱暴に言ってしまえば就活ルール・スケジュールがどうなろうといい学生はそれなりに、悪い学生はそれなりじゃないところに落ち着いていく。
これが需要と供給 マッチングの世界だ。

今、大学生の就活スケジュールの変更問題が騒がれている。がその観点は別にして 近年卒業した、また近年卒業する大学生は幸せだと思う。
就活スケジュールの変更が議論として出てくる理由は、企業がどういう風にしたらいい人材が取れるかについて躍起になっているということ。
それだけ売り手市場になっている。学生にとって有利な   この状況は就活ルールがどう変化しようと変わらない。だから学生は社会で生きていける力を蓄えることだけに専念すればいい。なかなか幸せの時代なんだ。

人のことを思いおこしてみて欲しい。

今、50歳前後の方が22歳で大学を卒業した時、日本はバブル景気真っ只中。卒業生の半数が上場企業に入ったという。
ところが 今日現在35歳から47歳の方の大学卒業時は
就職氷河期であった。
特に現在37歳から40歳の方はその中でも超氷河期と言われた時に卒業している。この年代の人は派遣や契約社員非正規社員での就職を余儀なくされた。その非正規採用から抜け出せなくて、今も苦しんでいらっしゃる方も多いだろう。
近いところでは現在28歳から31歳の方、リーマン不況でこれも就職氷河期であった。

120社に応募してすべて不採用、消しゴムを食べてしまった男子学生。100社に応募して内定は0、葛飾柴又の江戸川の土手で数時間泣き崩れた女子学生。就職活動に東京に出てくる交通費が50万円以上かかった男子学生、それでも成果なし。
今後のご健闘を祈りしますとお祈りメールばかりたくさんもらって 自信喪失 抑鬱  再始動ができなくなって引きこもり。初めて飛び出そうとする社会は暗かった。

優秀であろうが、仕事さえも見つからなかった就活生。   いったい私の価値はなんだろう? 就職活動によって自分の価値を全否定された長い長い氷河期。 
ただただ卒業年次の景気によって就職状況   人生設計が大きく左右されるという
こんな悲劇がつい最近まであったことを忘れないで欲しい。

今就職は好調である。 だけどいつの時代でもお金の苦労もなく、好きな仲間とだけ集い 好きなことだけをやって  大学4年間を思いっきりエンジョイしただけの恵みボケの ゆるふわ学生には仕事は来ない。こんな学生もまだとても多いのだ。
若者が少なくなって引く手あまたのこの環境でも甘えることなく しっかり先を見据えてほしいと思う。

自己理解とは、自分探しではない、自分作りが大事。
面白くないもの、辛いもの、頑張らなくてはいけないもの それを「仕事」と言う。
就活スケジュールがどうなろうと 自分を見失わない君ならば売り手市場だ。

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